鍼は痛い?痛みのない優しい鍼を行う理由|鍼灸2Face

「鍼は痛そう」
「強い刺激を我慢しなければならない」

初めて鍼灸を受ける方の中には、このような不安をもつ方も少なくありません。

2Faceでは、痛みのない、身体に負担をかけない優しい鍼を行っています。

強い刺激は、かえって身体を緊張させ、その方がもつ自然治癒力を妨げてしまうと考えているからです。

身体を強い刺激で無理に変えようとするのではなく、その方の体力や状態に合った必要最小限の刺激を選ぶことを大切にしています。

今回は、2Faceが痛みのない優しい鍼を行う理由についてお伝えします。

目次

症状だけでなく、その人全体をみる

西洋医学では、検査や診断によって病気や身体の状態を明らかにし、必要な治療を行います。

一方、東洋医学では、現れている症状だけを見るのではなく、食事や睡眠、心の状態、日々の過ごし方なども含めて、その人全体をみていきます。

心と身体は切り離されたものではありません。

怒りや悲しみ、不安などの感情が身体の状態に影響し、身体の不調が心の状態に影響することもあります。

また、東洋医学には、人間も自然の一部であるという考え方があります。

動物や草花が季節や気候の影響を受けるように、私たちの心と身体も、暑さや寒さ、湿度、季節の移り変わりによって変化します。

そのため、同じ症状であっても、体力や生活、季節などによって、必要な施術は一人ひとり異なります。

自然治癒力と鍼灸

私たちの身体には、傷ついたところを修復したり、疲労から回復したり、変化した状態を元へ戻そうとしたりする働きが備わっています。

一般に、こうした身体を守り、回復しようとする働きを「自然治癒力」と呼びます。

鍼灸は、強い力で身体を無理に変えるものではありません。

身体の状態に合わせて小さな刺激を加え、その刺激に身体がどのように反応するかを確かめながら、全身のバランスを整えていく施術です。

東洋医学では、身体の各所にある経穴、いわゆるツボは、それぞれが単独で存在するのではなく、経絡を通じて全身とつながっていると考えます。

道路の流れが滞ると目的地へ進みにくくなるように、身体の中でも一部の働きが滞ると、離れた場所に不調が現れることがあります。

そのため、痛みや不調がある場所だけに鍼をするのではなく、身体全体を確認しながら、今必要な場所を選んで施術します。

痛みのない優しい鍼を行う理由

刺激は、強ければ強いほど良いわけではありません。

疲れや不調が重なり、すでに体力が低下している時に強い刺激を加えると、身体はさらに緊張し、施術を受けること自体が負担になります。

痛みを我慢する施術も同じです。

痛みによって無意識に身体へ力が入ると、身体は緩むことができません。

強い刺激によって無理に身体を変えようとすることは、その方が本来もっている自然治癒力を妨げることにつながります。

自分が「刺激された」と感じる強さと、身体が必要としている刺激の強さは、必ずしも同じではありません。

2Faceでは、皮膚の温度や張り、脈、呼吸、施術中の身体の反応などを確認しながら、鍼の本数や深さ、刺激の量を調整しています。

痛みを与えず、その方の身体が受け取れる範囲で施術する。

それが、2Faceが痛みのない優しい鍼を行う理由です。

施術時間を長くしすぎない理由

2Faceでは、実際に鍼を行う時間を15分程度としています。

長い時間、たくさんの鍼をすれば、その分だけ身体が良くなるわけではありません。

強く、長い刺激を受け続けると、次第に身体は刺激に慣れ、さらに強い刺激を求めるようになります。

大切なのは、刺激の強さや鍼の本数ではなく、今の身体に必要な刺激を見極めることです。

強い刺激で無理に身体を変えようとするのではなく、必要な刺激を加えた後は、身体がどのように変化するのかを待つ。

そのため、必要以上に施術時間を長くせず、一人ひとりの状態に合わせて施術を終えています。

強い刺激に慣れてしまった現代

現代は、食べ物やテレビ、SNS、ゲーム、音楽など、あらゆる場面に強い刺激があふれています。

日常的に強い刺激を受け続けていると、穏やかなものでは物足りなくなり、次第に感覚が麻痺したようになります。

そして、満足するために、さらに濃い味、さらに多くの情報、さらに強い刺激を求めるようになります。

施術も同じです。

強い刺激を受けると「施術を受けた」という実感は得やすくなりますが、その強さが今の身体に必要な刺激とは限りません。

すでに刺激にさらされ、疲れている身体へ、さらに強い刺激を加える。

それは、その方がもつ自然治癒力を妨げることにつながります。

だからこそ2Faceでは、強い刺激によって無理に変えようとするのではなく、今の身体に必要な最小限の刺激を選びます。

小さな刺激を受け取り、自分の身体に起きている変化を感じられること。

外から与えられる強い刺激ではなく、自分の内側にある感覚を取り戻していくことも、身体を整えるうえで大切だと考えています。

施術だけで身体が決まるわけではない

当院には、診断名がある方だけでなく、検査では原因が分からない方や、長く不調を抱えている方も来院されます。

診断名や痛む場所だけにとらわれず、

「今、身体に何が起きているのか」
「なぜ、この不調が繰り返されているのか」

ということを、身体全体のつながりや生活習慣も含めて確認します。

必要に応じて、施術だけでなく、食事や身体の使い方、休み方、心の保ち方についてもお伝えしています。

施術を受けている時間よりも、日常生活を過ごしている時間の方がはるかに長いからです。

鍼灸は、身体を整えるための一つのきっかけです。

施術と日々の過ごし方の両方を見直しながら、その方が自分の身体と付き合っていけるようになることを大切にしています。

足りないくらいが、ちょうど良い

たまに食べるケーキがおいしく感じられるように。
たまに行うイベントが、心を弾ませてくれるように。

普段の刺激が少なく、穏やかな日常があるからこそ、時々の刺激をありがたく、幸せに感じることができます。

鍼も、多ければ多いほど良いわけではありません。
強ければ強いほど、身体が整うわけでもありません。

今の身体に必要な刺激を見極め、身体が自ら変化していくのを待つ。

外に求める強い刺激よりも、内側にある自分自身の力を大切にする。

あらゆる刺激は、足りないくらいで良い。
足りないくらいが、ちょうど良い。

これからも一人ひとりの身体に合わせ、負担をかけない丁寧な施術を行っていきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

札幌市中央区の鍼灸院「2Face」を運営。

東洋医学の考えをもとに、身体の土台を整え、女性の身体や妊娠・産後、子どもの身体に寄り添う施術を行っています。

「内側美が外側美をつくる」を大切に、日々の暮らしと身体について発信しています。

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