体力が落ちてくると、気力も少なくなります。
人と話すことが億劫になる。
人混みに行くと、いつも以上に疲れる。
家から出たくなくなる。
今まで普通にできていたことまで、面倒に感じる。
このような変化が現れたときは、身体に残っている余力が少なくなっているのかもしれません。
気分転換をしようと趣味に時間を使っても、心から楽しめない。
身体に良いものや好きなものを食べても、回復した実感がない。
そんなときに必要なのは、無理に気持ちを切り替えることではなく、まず身体が休める時間をつくり、使った体力を補うことです。
体力には「貯金」がある
東洋医学では、人の身体には生まれながらに持っている生命力と、食事や睡眠、日々の生活によって補っていく力があると考えます。
2Faceでは、これを分かりやすく「体力の貯金」と表現しています。
毎日の生活では、仕事、家事、子育て、人との関わり、考え続けることなど、さまざまな場面で気力や体力を使います。
使った分を十分に補えない日が続けば、体力の貯金は少しずつ減っていきます。
反対に、必要な食事をとり、良質な睡眠をとり、胃腸がきちんと働く身体をつくることで、体力の貯金を日々補うことができます。
体力が落ちたときは、その場だけ元気を出そうとするのではなく、これまでに使った体力を取り戻すことが必要です。
午後3時以降の眠気は、体力が減っているサイン
体力の貯金が少なくなっている方は、午後3時を境に、強い眠気や身体の重さ、気力の低下が現れやすくなります。
東洋医学では、午後5時から7時は腎臓の時間と考えます。
腎臓は、人が生きるための力や、成長、老化、体力の土台と深く関わる場所です。
そのため、体力が落ちているときは午後3時以降に無理を重ねず、特に午後5時から7時の間は身体を休ませることが大切です。
必ずしも眠る必要はありません。
目を閉じる。
横になる。
静かに座り、考えることをやめる。
この時間に休息をとることは、残っている体力を守り、使った力を補うための東洋医学的な養生法の一つです。
食事から体力を補う
東洋医学では、胃腸は食べ物を消化するだけでなく、食べたものから日々の気力や体力をつくる場所と考えます。
そのため、何を食べるかだけではなく、食べたものを身体の力へ変えられる胃腸の働きも大切です。
体力の貯金を補う食材の一つに、にんにくがあります。
東洋医学では、にんにくは身体を温め、冷えや疲れがあるときに力を補う食材として考えられています。
にんにくは、しっかり加熱するとホクホクとして食べやすくなります。香りや刺激が気になる場合は、油で炒めて普段の食事に取り入れてもよいでしょう。
ただし、一つの食材だけで体力を補えるわけではありません。
肉、魚、卵などのタンパク質を含め、普段から栄養のある食事をとることが、体力の土台をつくります。
季節の変わり目は体力を使う
特に冬から春、夏から秋へ切り替わる時期は、自然界が大きく変化します。
陰から陽へ。
陽から陰へ。
気温や日照時間、空気の状態が大きく変わるなかで、人の身体も次の季節に合わせて変化していきます。
この変化に適応するためにも、体力を使います。
季節の変わり目になると、倦怠感、眠気、頭痛、胃腸の不調などが現れやすい方は、その季節だけを見るのではなく、それまでに体力を使いすぎていなかったかを振り返ることも大切です。
自然界の移り変わりを観察すると、自分の心や身体の変化にも気づきやすくなります。
鍼灸で、回復できる身体へ
疲れているのに眠れない。
食欲がなく、必要な食事をとれない。
胃腸が働かず、食べても身体の力にならない。
身体の緊張が抜けず、休んでも疲れが残る。
このような状態では、休息や食事だけで体力の貯金を増やすことが難しくなります。
当院では、鍼灸によって身体の緊張を緩め、胃腸の働きや睡眠を整えながら、身体が本来持っている回復する力を高めていきます。
自然治癒力を高めることは、使った体力を回復し、体力の貯金を増やすことにもつながります。
体力の貯金を、少しずつ取り戻す
いつもと違う心や身体の変化は、体力の貯金が少なくなっていることを知らせるサインです。
気力がない自分を責めたり、無理に元気を出そうとしたりする前に、まず身体に残っている余力を確かめてみてください。
特に午後3時以降に強い眠気や疲れを感じるときは、無理に動き続けず、目を閉じたり横になったりして、一度身体を休ませます。
身体の変化に気づき、使った体力をその日のうちに少しでも補う。
その積み重ねが、体力の貯金を守り、季節や生活の変化にも揺らぎにくい身体をつくります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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