生理前になると、イライラする。
気持ちが落ち込み、何もしたくなくなる。
甘いものや炭水化物が無性に食べたくなり、一度食べ始めると止められない。
これらは、PMS(月経前症候群)と呼ばれる症状にも含まれます。
当院には、出産後から月経前のイライラや食欲の変化が強くなったと話す方も多くいらっしゃいます。
妊娠前はそれほど気にならなかったのに、産後は感情を抑えられない。
家族に強く当たり、月経が始まってから後悔する。
このような変化を、性格や心の問題だけで考えるのではなく、2Faceでは、身体に残っている余力から考えます。
性格が悪いのではなく、身体に余裕がない
PMSによるイライラが強い方の多くが、
「自分は性格が悪いのではないか」
「どうしてこんな自分になってしまうのだろう」
と、自分を責めています。
けれども、性格が悪いのではありません。
身体に余裕がない。
体力の貯金が残っていないだけです。
東洋医学には「心身一如」という、心と身体は一つであり、切り離して考えることはできないという考えがあります。
身体が疲れ、回復する力まで使い切っていれば、心にも感情を受け止める余裕がなくなります。
自分を責める前に、まず身体に余裕が残っているかを確かめる。
PMSによる感情の変化も、心だけではなく身体から考える必要があります。
妊娠・出産・子育てで、体力の貯金は減っていく
ここでいう体力の貯金とは、食事や睡眠、休息によって蓄えられた、身体が使うことのできる余力のことです。
特に女性は、月経、妊娠、出産、授乳によって、身体に蓄えてきた血や栄養、体力を大きく使います。
産後も授乳や睡眠不足が続き、子育てによってさらに気力や体力を使います。
使った分を食事や睡眠で補うことができれば、身体の状態は保たれます。
しかし、出ていく量に対して補う量が少なければ、体力の貯金は徐々に減っていきます。
体力の貯金は、ただ動くためだけに使われるものではありません。
身体の修復や、日々の疲労、不調から回復するためにも必要です。
毎日の生活だけで身体の力を使い切っていれば、自分の身体を回復させるために使える力が残りません。
体力の貯金を増やすことは、身体が本来持っている自然治癒力を高めることにもつながります。
産後からPMSが強く現れる方が多いのは、妊娠前より身体が弱くなったからではありません。
妊娠・出産・子育てに体力の貯金を使い、まだ十分に取り戻せていないことが背景にあります。
【参考になる記事】
東洋医学では、月経と「肝」の働きを考える
月経では、身体に蓄えてきた血を毎月使います。
東洋医学では、血は身体を養うだけではなく、心を落ち着かせ、眠りや感情を安定させるためにも必要なものと考えます。
また、東洋医学でいう「肝」は、血を蓄え、必要な場所へ巡らせ、身体と感情が滞りなく動けるようにする働きと関係しています。
身体に必要な血が不足していたり、緊張が続いて巡りが滞ったりすると、感情をうまく収めることができなくなります。
何を見ても腹が立つ。
いつもなら気にならないことが許せない。
頭では分かっていても、感情を止められない。
このような状態を、気持ちの持ち方だけで変えることは難しいものです。
感情を我慢するのではなく、感情を支えている身体の状態を見る必要があります。
生理前の食欲は、始まる前から整える
月経前に甘いものや炭水化物が食べたくなるのは、身体が不足しているエネルギーを早く補おうとしている状態でもあります。
おにぎり、パン、パスタ、お菓子、チョコレートなどは、すぐに満足感を得やすいものです。
しかし、これらだけで食事を終えてしまうと、身体をつくり、使った貯金を補うために必要な栄養が足りません。
食べているのに満たされず、時間がたつと、また甘いものが欲しくなります。
月経前になってから食欲を我慢するのではなく、普段の生活から身体を整えておくことが大切です。
栄養のある食事をとる。
眠る時間を整える。
胃腸の働きを整える。
鍼灸で身体を整える。
月経前に現れる感情や食欲だけを見るのではなく、月経を迎えられるだけの体力の貯金を、日頃から増やしておくことが必要です。
東洋医学・鍼灸でできること
東洋医学・鍼灸でできることは、自然治癒力を高め、体力の貯金を増やすことです。
現れているイライラや食欲だけを一時的に抑えるのではありません。
食事をとれているか。
胃腸が食べたものを受け取り、身体の栄養に変えられているか。
眠ることで、その日の疲労を回復できているか。
身体に力が入り続け、必要以上に体力を消耗していないか。
その人の身体に触れながら、一つずつ確かめます。
鍼灸で身体の緊張を緩め、胃腸の働きや血の巡りを整える。
食べる、眠る、休むことで、身体を回復できる状態をつくる。
自然治癒力を高めながら、月経や妊娠、出産、子育てなど、これからの身体の変化に使える体力の貯金を増やしていきます。
月経前の変化は、身体の余力を見直すサイン
生理前のイライラや止まらない食欲は、感情や意志の弱さだけで起きているものではありません。
感情を我慢する。
食欲を無理に抑える。
自分を責める。
その前に、今の身体にどれくらい余力が残っているかを確かめることが必要です。
月経前の変化だけを抑えるのではなく、月経を迎えられる身体を日頃からつくる。
食事や睡眠、鍼灸によって体力の貯金を増やし、自然治癒力が働ける身体をつくっていきましょう。
札幌市中央区の鍼灸2Faceでは、生理前の不調や、産後から続く身体の変化についてもご相談いただけます。
施術を受ける前に確認したいことや不安なことがございましたら、公式LINEからご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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