こんにちは。本日から6月ですね。
気温が上がったり下がったり、寒暖差の激しい日々が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
ここ最近の患者さんの様子を見ていると、
・疲労感や倦怠感が抜けない
・頭痛、頭が重い
・眩暈がする
・首肩周りがガチガチに硬い
などの不調を感じている方が多く見られます。
体は急激な温度変化についていかなければならず、私達が想像する以上に疲れています。
本日は寒暖差で不調になる理由・対処法について書いておりますので、宜しかったらご参考にされてくださいね。
寒暖差で不調になる理由
まず結論から言ってしまうと、気温が寒い、熱いは体にとって何て事はありません。
問題なのは、落差です。
気温だけに関わらず体温も血圧も血糖値も感情も、全てにおいて上がれば上がる分だけ下がるようになっています。
そしてその急激な落差が不調を作る原因になります。
ここで1つ、良くある感情による落差の例を取り上げます。
長年体調が優れない方の体調が回復してきたので張り切って旅行へ行き、思いっきり楽しんだ後に体調を崩すといったパターンです。
一見、楽しい出来事にストレスは皆無だと思いきや、喜び過ぎも体からすると急激な落差に繋がる事の一例です。
では、どのようにすれば落差から体を守り、ダメージを和らげる事が出来るのでしょうか?
それは、日々の生活の中で出来るだけ真ん中に戻れる体を作っておく事です。
東洋医学では、体の中心(土台)は胃腸
東洋医学では体の中心(土台)は胃腸と言われ、別名土(ど)とも言われています。
土は、正に植物を育てる際に欠かせないあの土です。
大前提として土がなければ作物は育ちません。
またいくら良い種を蒔いても、良質な栄養が含まれた土がなければ作物は育ちません。
人間も同じように、胃腸は体の中心(土台)です。
胃腸が不調であれば栄養を上手く消化吸収する事が出来ないので元気が出ない=自然治癒力が少ないので、不調が治りづらい。
もちろん自然治癒力が少ないという事は、急激な天候の落差にも適応しづらい体になります。
胃腸を整える事は体の中心を強くし、例え天候に揺さぶられたとしても、いつでも中心に戻せる体作りに欠かせない臓器です。
寒暖差を乗り越える具体的なポイント
・胃腸に優しい食事、生活を行う
1,冷たい飲み物は控え、温かい飲み物を頂く(体温に近い37度前後が最も胃腸が良く働く温度です。)
2,味の濃いものや甘過ぎるものは控える(倦怠感や疲労感を高めます。)
3,質の良い野菜を頂く(野菜は体にとって自然な薬。特に旬の野菜は、農薬が少ないのでお勧めです。)
個人的にお勧めなのは、季節の野菜を取り入れた豚汁や季節の野菜、ハーブと塩のみで味付けしたシンプルハーブスープです。
温かい汁物は胃袋を温め胃腸の働きも高めてくれますし、野菜も同時に沢山食べることが出来ます。
日中に取り入れるのももちろん良いのですが、晩ごはんに頂くと、胃袋が温まり睡眠の質も高まるのでお勧めです。
寒暖差を乗り越える具体的なポイント
・眠る前に体を整える
睡眠はその日の体の疲労を癒し、次の日をまた元気な状態で迎える為にもとても大切です。
良質な睡眠は気候の落差によって疲弊した体を回復すると同時に、フラットな体の状態に戻す役割があります。
その為には、睡眠に入る前にいかに体の緊張を和らげ、リラックスした状態で眠りにつけるかがポイントになります。
背中には、心身のリラックスを促すツボや気候の変化に体を調整するツボがあります。
その中でも今回はご自身でも取り入れやすいツボ、「胃の六つ灸」(いのむつきゅう)と呼ばれる6つのツボをご紹介いたします。

ツボの名前は上から順に
・膈兪(かくゆ)
・肝兪(かんゆ)
・脾兪(ひゆ)
効能・場所は、下記の通りです。
・膈兪(かくゆ)
冷え性、肩こり、月経トラブルなど「血」の滞りによる症状に◎
血行を促進し、胃腸の働きを活発にします。
・場所
肩甲骨の下のラインを結んだ高さ。
背骨の中心から指幅2本横にあります。
・肝兪(かんゆ)
肝臓のツボ。ストレスやイライラからくる胃の痛みを和らげます。眼精疲労にも◎
・場所
上記の膈兪(かくゆ)のツボから下へ3cm程下がった場所。
・脾兪(ひゆ)
脾臓のツボ。胃腸の消化吸収機能を高め、全身の疲れを改善します。
・場所
上記の肝兪(かんゆ)のツボから下へ3cm程下がった場所。
寒暖差によって疲労感や倦怠感を訴えられる患者さんの多くはこの周辺がガチガチに固まっています。
胃の六つ灸と言われているくらいなので、通常はお灸に使用されるツボですが、お灸でなくても大丈夫です。
私が患者さんに良くお勧めしている方法は、仰向けに寝た後、フェイスタオルを丸めたものを背中に挟み、膝を立てながら横にゆらゆらと揺れる方法です。
私の場合はフェイスタオル代わりにホットアイマスクを入れ、ツボに当てるイメージで各1,2分ずつ行っています。
同時にお腹にもアイマスクを当てているのですが、お腹と背中がぽかぽか温く心地良い事もあって5分〜10分程すると自然と眠りについています。
眠る前にこの一連がルーティンになり、自分の体に意識が向くようになると首や頭と首の付け根など、その日によって他に硬い体の箇所にも気付けるようになるので、同じ要領でその周辺の箇所にも優しくあてるようにしています。
また、良質な睡眠といった点では、眠りにつく際の素材も大切です。
肌着や下着、寝巻きなど、肌に触れるところは出来るだけ自然素材のものを選ばれると良いですよ。
体が本当に求めているのは優しい刺激
現代人は知らず知らずの内に天候を始め、情報、環境、食など、様々なアップダウン(落差)にさらされ、心身共に疲弊している方々がとても多いです。
「体が疲れている時は自分を労って優しく過ごすのは当たり前でしょ。」なんて思いますが、実際に私達が体を労わる為に行う事は、甘いお菓子や味の濃い物を食べたり、刺激的な音楽や情報を取り入れたり、強烈な香りのものに包まれてみたりなど、体にとっては優しくない事ばかり。
それどころか、次第にその刺激にも慣れ、感覚麻痺が起き、更なる強い刺激を求め続ける事で、より体は疲弊するといった負のループに陥っています。
しかし、体が本当に求めているものは素朴で優しい味、作られたものではない自然の音や香り、心が安らぐ穏やかな情報、言葉、一瞬で目を奪うキラキラしたものでない地味なもの。
極端に言うと平凡で、物足りないくらいの優しい刺激が疲れた体を癒し労わってくれます。
様々な刺激に揺さぶられ続ける世の中だからこそ、日頃から出来るだけ優しいものに触れ、いつでも真ん中に戻れる体に整えておくことが今回のテーマ寒暖差はもちろん、激動の時代を元気に過ごしてゆくテーマだと感じております。
そして、それが本当の意味で自分に優しくすることだと思うのです。
外側の刺激に振り回され続けるよりも、優しくて温かい。そんな安心できる居場所を自分の中心に作ってゆきたいものです。
最後に。
先日、鍼灸学生時代からの友人達とご飯へ行って来ました。
大通りで治療院を営んでいるにも関わらず、通勤以外は滅多に街へ繰り出さない私。
特に夜のススキノヘ向かうのは数年振りです。
ココススキノのという都会的な施設も初めて訪れる事ができ、1次会、2次会と楽しい時間を終え、ほろ酔い気分でススキノを抜ける途中、その中の一人の友人との会話の中で、「最近、歌詞のない音楽が心地良いんだよね。」「なんなら、波の音とか聞いちゃうよね。」
「どれだけ毎日疲弊してるんだろうね。」
「めちゃくちゃ癒し求めてるしょ。」
なんてお互い笑い合っていたのですが、次の日に私が向かった先は昼下がりの公園。
芝生の上で30分ほど仮眠して帰って来ました。
楽しい時間、嬉しい時間を過ごした後も、やっぱりこんな時間が必要になりますよね。と妙に納得した日なのでした。
きっと例の彼女も、同じような日を過ごしていた事でしょう。


ビールの苦味には、夏の体にこもった熱を
発散してくれる働きがあります。
(夏のビールが美味しい理由はこれ。)
食べて飲んで、しっかり養生して来ました🐏🍻
最後まで読んで下さりありがとうございました。
本日も素敵な1日をお過ごしください。