食事を見直そうとするきっかけは
健康になりたい
綺麗になりたい
人それぞれ様々な思いがあるかと思いますが、
本日はそんな健康や美容を手に入れる上で避けては通れない食の話をしてゆこうと思います。
食と健康
食とは健康になる為に切ってはきれないもの。
生きる為の根源であり、私達の体は食べたものから出来ています。
また、どんな東洋医学の古典を読んでも食事は健康な身体や心を作るのにとても重要だと記載されています。
突然ですが、皆さんが身体に良いと思う食事とはなんでしょうか?
おそらく、大半の方は野菜を中心とした味気のない野菜中心のダイエット食、漬物や発酵食品、和食などを連想されるかと思います。
かつて、私もそう思い込んでいました。
しかし、それは半分正解で半分は間違いです。
栄養面の問題もありますが、何よりおすすめ出来ない1番の理由は、栄養が偏ってしまうからです。
また、食事に対しても“楽しくない。苦しい。”
そんな思いが募ることにより食に対する楽しみを半減させ、反動により極端に過食に走ってしまったり、或いは食べるのを拒絶してしまったり。
形は違えど、食に対し何かしらの執着を引き起こしてしまうことにも繋がってしまいます。
好きな料理を食べながら健康になる食事法
結論から言いますと和洋中、様々な料理のジャンルを食べることが健康になる為の食事法です。
むしろそちらの食事の方が長い目で見た時に、心も満たされ、体的にも健康に傾きやすいと感じています。
和洋中、様々なジャンルを食べても良い理由
それは和洋中などの様々なジャンルの料理を頂き、料理のレパートリーを増やした方が、沢山の栄養が摂りやすいからです。
例えば健康の為に和食中心にすることで、和食で使用する大体の食材や味付けが決まってしまいます。
というのは反対の見方をすると、いつも同じような食材と味からしか栄養が取れない体という事になります。
和食という決まった栄養でしか身体を満たす
=栄養が偏ることにも繋がります。
しかし、それを洋食に置き換えてみると、和食では使用しないような食材や味を体は受け取ることが出来ます。
もちろん中華であれば、中華ならではの食材や味わいを楽しむことが出来ますね。
また、同じ食材でも料理のジャンルにより火を通すか生で頂くかでも栄養価は変わってきます。
そんな風に、身体的には様々な食材の栄養が身体の中に沢山ある状態の方が、同じレパートリーのものを食べ続ける事よりも健康度合いが変化します。
私自身、これまであらゆる食事法を試行錯誤した結果、いわゆる一般的な“家庭料理”を作り、様々なジャンルの料理を頂くことが、結果的に自分自身や家族の心や体の健康にも繋がると体感しました。
実際に患者さんの身体の状態をみていても、レパートリーの偏りが無く、様々な食材を取り入れている方は不思議と健康状態がぐんと良くなることを感じております。
余談ですが、90歳以上になっても尚長生きされている元気なご高齢の患者さんも、本当に好き嫌いなく魚や肉、若者と同じように 様々なものを食べています。
これも、内心そのようなことと繋がっているのだろうと感じています。
しかし、だからと言って好きなものを好きなだけ食べ、好きな調理法で食事を行っても良い。という訳ではいけません。
そこで具体的に料理のレパートリーを増やし、楽しく健康になる為の食事をする上での最低限のコツやルールを紹介いたします。
様々なジャンルの食事を頂く上での最低限のルール
1,顆粒出汁、液体出汁は使わない
コンソメ、鶏ガラスープ、粉末出汁などの粉状、又は液状になっているものは使わない。
東洋医学では、体の中は綺麗であればある程良いです。
体に不自然なものを避ける事により、デトックスに関係する肝臓の機能が上がり、心や体の健康を高めることに繋がります。
無添加と記載されているものでも、実際には袋詰めになっている以上、酸化防止剤や、添加物などが含まれています。
2,大量生産品の調味料を使わない
スーパーなどで販売している醤油や味噌、砂糖、酒、味噌などは極力控えるようにします。
大量生産品のものは基本的に、コストを安くする為に質の悪い保存料や甘味料、着色料や香料などが多く含まれているものが多いです。
また理由は1と同じですが、それに加え良質な調味料を取り続けると、体が変化する事で今までの“美味しい”の基準が変わります。
それに伴い舌の味覚も敏感になり、自分自身で体に良いものや悪いものの判断が出来るようになります。
3,卵は平飼い卵を使う
卵は、どの家庭でも冷蔵庫に入っている常備品の1つです。
身動きの取れないゲージの中でストレスまみれで育った鶏と自由に動き回り、のびのびと育った鶏。前者と後者、私達の身体に与える影響は同じでしょうか。
せっかく頂く命なら、私達の身体に良い影響をもたらしてくれるものを大切にしてゆきたいですね。
それが、命を大切にすることにも繋がると思います。
4,野菜の灰汁はなるべくとる
灰汁は、野菜の汚れです。
身体の中は綺麗にすればするほど、健康度が上がるので、灰汁を1つの工程を入れるだけで、健康度は変化します。
5,野菜の皮はなるべくなら剝くようにする
野菜の皮は、一番汚れがつくところです。
近年は農薬問題なども深刻化していることから、なるべくなら汚れが付きやすい皮を剥いてから食材として使用することをおすすめいたします。
6,発酵食品を控える
発酵食品は、その名の通り長年発酵、熟成されたものですので甘味が発生します。
現代の甘味過多な食生活に加え、発酵食品からの甘味を毎日のように摂取すると、身体のあらゆる不調のトラブルに繋がります。
日常的に健康の為に食べるというよりも、あくまでも嗜好品という位置づけで食べましょう。
(キムチ、納豆、漬物、梅干し、ヨーグルト、チーズなど。)
また、東洋医学では甘味は依存性を引き出します。中々抜け出す事が難しいのも酸苦甘辛鹹の中でも甘味はダントツです。
7,和食を作るときは砂糖を程々に
和食は世界的に身体に良いと言われていますが、和食のほとんどに砂糖が欠かせません。
甘味過多になってしまう場合が多いので、和食中心の食事の際は全体の砂糖の量を調整しましょう。
東洋医学では、甘味過多で起こるトラブルは胃腸になります。
体面では便秘下痢、怠気、皮膚トラブル
心面では気分の浮き沈み、
などに繋がります。
8,旬のものを食べる
東洋医学では季節に準じた食事を食べ、養生法を行ない、私達の身体を自然界と合わせることが、健康にとても重要な事になります。
反対に春夏秋冬を無視した食事や養生法のずれが、現代の様々な不調に繋がっています。
春夏は熱がこもりやすいので身体を冷やす春夏野菜を食べる。
秋冬は身体を温める秋冬野菜を食べる。
料理は同じでも、野菜の中身を変えることで、健康な身体を保つことに繋がります。
9,お酢の代わりにレモン汁を代用する。
お酢は発酵食品の為、自然のものから出来た、レモンを代わりに使用しましょう。
酢豚や、春雨サラダ、コールスローサラダなど、お酢の代わりにレモンで代用できます。
もし、具体的に調味料はどのメーカーが良いのかや、調理法についてなど、気になる事がありましたら直接聞いて頂ければと思います。
まとめ
和食、ダイエット食、発酵食品など。
なにか一定の料理にばかり偏るのではなく、洋食、和食、中華など、様々なレパートリーの料理から、色々な栄養を摂りましょう。
不思議と身体の健康力が上がってゆきます。
ただし、調理をする上で最低限のルールがありますので、最低限のルールを行いつつ、我慢せずに楽しく食事をし健康体を目指しましょう。
最後に
時にはバラードでしんみり。
時にはテンションの上がるポップな曲。
私達は、その日の気分によって聞きたい曲は変わりますよね。
1つに絞らなくても良い。
好きなものが沢山あって良い。
気分により、聞きたい音楽が変わるように、
私達もその日の気分やコンディションによって料理のレパートリーを変えてゆこう。
頑張り過ぎてしんどい時は、甘味のある食材や味付けに甘え、イライラを感じる時は酸味のある食材を。
悲しい時は、悲しみを発散する辛味の食材を。
そのように、様々な食材や味が私達の心や身体をつくり、日々を豊かなものにしてくれます。
決して一定のものに依存し過ぎたり
偏るのではなく、満遍なく、様々なものを頂く。
沢山の栄養から、彩り豊かな日々を過ごしてゆききましょう。
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