東洋医学から見る鍼灸とうつ病

うつ病を治すには病院に行き、薬で完治を目指す。そんな方が大半だと思います。

しかし、実はWHO(世界保健機構)では、鍼灸の適応症として自律神経失調症、神経症、心身症が認められています。

下記参照

神経疾患

神経痛、麻痺、痙攣、自律神経失調、神経症、心身症、脳卒中後遺症、頭暈、肩こり。


自律神経失調症から付随したパニック障害、不安症、適応障害、睡眠障害と言われるもの、又はメンタルヘルスに含まれる心の病、鬱病も鍼灸治療の対象です。

下記のような症状に当てはまる方は、引き続きBlog記事をお読みになって下さい。


☑️元気がない、やる気が出ない

︎☑️身体が重く怠い、動機がする

☑️︎朝の調子が悪い

︎☑️ぐっすり眠れない、夜中に何度も目が覚める

☑️︎朝起きるのが辛い

︎☑️気分の起伏が激しい

︎☑️食欲のムラがある

︎☑️外に出るのが嫌

︎☑️人前では笑顔を作っている

︎☑️息苦しいと感じる

これらのお悩みや症状は、実際に当店にお越しになられた患者さんが、

病院へ行きこれらの悩みを相談をした際に鬱病やパニック障害、自律神経失調症などと診断される症状です。

しかし、このような症状は誰もが1度や2度、人によっては数えきれない程経験した事があるか方もいるかもしれません。このチェックの1つにでも当てはまってしまったから、

“自分はメンタルがやられているのかもしれない”

と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、実際どれだけ普段明るい方でも一時的な落ち込みで気分が暗くなる事は誰だってあるということ。

落ち込まない人なんていません。

しかし、問題なのはその落ち込みや不快な症状が”ある一定期間長く続く”と言うこと。

その症状が長く続けば続く程、私達は苦しい症状から抜け出すのが難しくなってしまいます。

ではどうして鬱病になるの?

昔の生活に比べ、現代の日本は食べ物が豊富で清潔、経済も豊かで利便性に優れ世界的に見ても、とても素晴らしい環境化です。

私は旅行が好きなので、様々な国へ旅行する度に日本という国の素晴らしさを体感し日本に産まれてきて良かったなと自分の母国を誇らしく思います。

しかし、時代が進むに連れ人々の生活が豊かになったのにも関わらず、メンタルヘルス”鬱病”と診断される方々が増えているのは何故なのでしょう。

どぅして世界的に見て恵まれてる国であるにも関わらず、実際は心を病んでしまっている方が多いのでしょうか。

本日はその原因の1つを漢方医学と照らし合わせながら考えていきたいと思います。

うつ病になると考えられる理由

“内と外のギャップ”

これは、日本の文化とも関係していると思うのですが、私達は知らず知らずの内に幼い時から学校では、

「勉強を良く行い、良い点数を取らなければいけない」

「友達と喧嘩をしてはいけない」

「外では元気に明るく過ごさなくてはいけない」
そんな暗黙のルールがあったように思います。

更に社会に出てからは

「会社の言う事を聞き、社会人らしく振る舞わなければいけない」

「なるべく、他人の意見に同調し反対してはいけない」

「他人の気分を害してはいけない」

「笑顔で愛想良く、親切に接しなければいけない」

直接教えこまれたルールではなくても、何故か私達の心の中に生き続けるルール。

外での『こうであるべき姿』という無意識なルールに縛られ、

「外での自分と内での自分。」

それに差があるほど心のバランスが崩れ、うつ病の原因の1つに加担しているのではないでしょうか。

うつ病になりやすい性格の特徴の1つに

︎「完璧主義で、真面目な人」

というのが含まれますが、
これも前述した暗黙のルールに従い、

「こうでなければならない」と言う
理想像を自分自身に縛り付け、

「完璧な自分を演出しようとする人」
ほど、実生活と理想のギャップの喪失感から
うつ病になりやすくなると感じている。

体は本当に正直なもので、
本来の自分自身の思いと行いに相違があると
心や体にSOSのサインがくるようになっている。

漢方医学では心身一如という言葉があり、”肉体と精神は繋がっている”という意味がある。

心と身体はいつも一緒に動き、繋がっているので、普段の外でのルールに大きく縛られ偽りの自分で居続ける事は心が疲弊し、それに伴い体までもが壊れてしまう。

そして何より、本来の自分に蓋をすると言うことは、裏を返せば自分自身を認めず偽りの自分を肯定するということ。

自分はそれで納得していると思っていても心と身体には負担がかかり、時間が経てば経つほどその疲弊は蓄積し、ギャップがあればある程ある時を堺に”目に見える症状”となって私達の心や体に現れるようになる。

心が不安定でも身体は元気。
心が元気で身体は不安定。

そんなどちらか一方は良く、一方が悪いと
言う事はなく、心が不安定なら心と身体、どちらも不安定に偏ってしまう。

気分が落ち込んだ時に、風邪を引いたり、頭痛がしたり、眠れなくなったり。

よくよく思い返してみると、心と体。
どちらかが不安低な時に症状が折り重なって出てくる事が多いと思う。

私達は感じとろうとしないだけで、身体はいつでも私達にSOSのサインを発信し続けている。


思った事は伝えて良い。
無理して笑わなくたって良い。
話したくなければ話さなくて良い。
人とぶつかるのはネガティブな事じゃない。

もっともっと人間らしくて良い。
自分の個性を認めて生きて良い。
それが自分の心を保つ平和な気がしている今日この頃。

そして自分のありのままを受け入れた時、
相手の事も認め、ルールがどんどん狭くなる不思議。

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