こんにちは。
「健康になりたい。」
誰もがそう願っていると思います。
しかし、体に良い健康習慣を身に付ける一方で、
“何の為に行っているのか分からない。”
“自分ばかり頑張って本当に意味があるのか”
ふと、そのような気持ちになられる方も少なくないと思います。
これまであまり公には伝えて来なかったのですが私がなぜ健康が大切だと思っているのか。
何の為に健康に気を付けているのか。
そんな、密かに秘めた健康に対する思いを日本が現状突き当たっている課題や今後の日本の未来なども交じり合わせながらお話ししたいと思います。
今回の記事はいつもよりかなり真面目な内容です。
現在世界情勢が不安定な中、このようなネガティブな話を聞きたく無いと思う方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたら気分を害される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、だからこそ漠然と怯えるだけでは無く
真っ直ぐ現実を見て、1人1人が今出来る事を行う事が大切だと感じています。
見たく無いよ、と言う方はそっとページを閉じてもらって構いません。
皆さんが今後改めて”健康“について考えるきっかけになりましたら幸いです。
超高齢化社会の突入へ
2025年問題というワードを聞いた事がありますか?
2025年を境に約800万人全ての団塊の世代が75歳以上になることで、以降国民の医療費が爆増していくといった問題です。
- 団塊の世代とは
太平洋戦争が終結し、多くの兵士が海外や戦地から復員・復員したことで新生児の数が1年間に200万人を超えるなど、数年間で爆発的に子供が増え続けた世代。第一次ベビーブームとも呼ばれる。
国民1人が生涯を通し医療費に掛かる金額は約2700万円だそうです。
その医療費は年齢と共に上がり、最も医療費が掛かるようになる年齢は人生の後半80歳以上と言われています。
そして、日本には最も医療費が掛かる年齢に医療費負担が1割となる素晴らしい制度をもっています。
しかし現在の日本は、5人に1人が75歳以上の超高齢化社会にも関わらず、ほとんど子供が生まれない逆ピラミッド状態です。
つまり、2025年を境に最も医療費が掛かる団塊の世代が75歳以上になり、医療費負担率が減る一方で、後の医療費を人口ボリュームが極めて少ない若い現役世代が補わなければならないという図式です。
それが2025年以降、既に始まっているのです。
厚生労働省のホームページによると、2010年半ばから40兆円台をキープしていた医療費も2025年を期に48兆円代へと突入しています。
また、今後も超高齢化社会に伴い医療費は上がり続け、2040年には68兆〜70兆円に達すると予測されているようです。
これらの事から2025年以降の日本は
・医療・介護・福祉の労働力・人材不足
・国民における医療費負担の増大
・仕事と介護の両立者の増加
が予想されます。
政府の政策
政府はこのような日本の打開策として、他国からの移民を積極的に受け入れ、現役世代の人口ボリュームを増やし税の徴収によって医療費を賄えるよう対策をしています。
日本は既に世界トップ5に入る移民国家です。
現在日本に住む外国人の数は4000万人を超えているそうです。
良くニュースなどで、「外国人を受け入れたくない。」「移民を増やすな。」などの意見も見聞きしますが、このような日本の現状や未来を見据えるとそうとも言っていられない背景があるのです。
2025年の次は、2040年問題が始まる
2025年の次は、2040年問題が始まります。
2040年問題とは、第一次ベビーブームの時に産まれた子供の更に子供が75歳以上を迎える年です。(別名、第二次ベビーブームと呼ばれています。)
2025年の団塊の世代、更に2040年の団塊の世代と大きな2つの塊が一気に押し寄せ高齢者が溢れかえることで、医療システムが限界に達するとも言われています。
病院へ行っても診てもらえない未来
高齢者の医療需要が激増する一方で、働き手が減少することから、これまでの診てもらいたい時に病院で診てもらえていた時代から、今後は病院へ行っても診てもらえない未来が訪れる可能性が高いです。
既にアメリカやヨーロッパの一部の州や都市では緊急時でも診てもらえない、診療してもらうのに数日〜1週間掛かるといった実態があります。
今後の日本
“自分や自分の子供、両親などの大切な人が必要な時に医療を受けられない。”
“働いても働いてもどんどん税金が上がる。”
今後は心や体の調子を崩される方が益々増える世の中になると思います。
東洋医学には、「気」といった言葉があります。
気はやる気、元気、景気などの言葉にも使われているように世の中全体を動かすエネルギーです。
そして、人々の気分を現しています。
人々の気分が上がれば景気は上がり、暗くなると景気が悪くなるように、心や体の調子が悪くなると世の中全体の雰囲気も暗くなります。
ここで私が言いたいのは、だから「無理矢理ポジティブに生きましょう。」と言った話ではなく、このような日本の現状を理解し悲観するだけではなく、今一度自分達に何が出来るのかを真剣に考え、前向き考えに考える必要があると思うのです。
自分の健康は自分で守る時代
このような日本の現状や未来を想像した時に政治家や他人を批判したり、文句を言うのは簡単かもしれません。
しかし、その前に小さくても自分が出来る事はないのか。
そう考えた時に1人1人が「自分の健康は自分で守る。」と言った自助努力の意識をもち、医療の力に依存し過ぎない、日頃から健康習慣を身に付ける姿勢が改めて大切だと思います。
もちろん、人間なので時には小さく体調を崩すことはあるかもしれない。
しかし日頃から良い健康習慣を積み重ねていれば、大きく体調を崩す事は防げるはずです。
毎日薬を服用し、副作用に悩まされる事も少なくなるはずです。
特に薬は医療費の中でも莫大な費用を占めています。
自分の為にも、大切な家族の為にも、そして未来の子供や日本の為にも、私達が今出来ることは本当にないのでしょうか?
平均寿命と健康寿命
日本の平均寿命は年々伸び、厚生労働省の簡易生命表によると令和6年の女性の平均寿命は87歳、男性は81歳だそうです。
ところで皆さんは、サザエさんに登場しているフネさんの年齢が42歳というのは知っていますか?
現在の42歳であればまだまだ若い。と言ったイメージですが、昔の42歳のイメージは今で言う”おばあちゃん”と言った感じだったみたいです(波平さんの年齢はちょっと考えたくない..)
さて、平均寿命が伸び人生100年時代とも言われている一方で健康寿命はどうでしょうか?
80歳を超えても自分の生活を自分の足で成り立たせている方はどれくらいいますでしょうか?
私は開業する前に、往診専門の鍼灸師として働いていた過去があります。
その時に携わっていた患者さんの多くは病や不調によって外出が困難であったり、高齢によって寝たきりになられてしまった方、若くして心の病を発症し自宅に引きこもっておられる方、統合失調症や双極性障害の方、発達障害と診断され学校に行かなくなった子供達、体の不調のみならず、心の病を抱える方も含め様々な方を見てきました。
その中には何度も自殺未遂を起こし、時には身寄りのない高齢のお母さんと一緒に暴れる息子さんを閉鎖病棟に連れて行った事もあります。
そして、そのような方達の横にはいつも大量の薬が存在していました。
どんどん増えていく薬、食事よりも多い薬。
病や不調を治す為の薬なのか、それとも薬によって蝕まれているのか。
初めて患者さんのお見舞いに精神病棟へ足を運んだ時の異様な光景、何とも目を背けたくなる人間の姿を目の前に虚無感と同時に怒りが込み上げてきた感覚を今でも鮮明に覚えています。
日本は平和と言われていますが、少し視点を変えると決して平和とは言い難い胸が締め付けられるような悲惨な世界が広がっています。
そこに日々携わる医療従事者の方々には、本当に尊敬の念しかありません。
先程、80歳を超えても自分の足で生活を成り立たせている方はどれくらいいますか?と言いましたが、現在は高齢者の方に限らず若くして病や不調を抱え自身の生活を成り立たせる事が難しい方々が沢山います。
医療が発達したおかげで人生100時代とも言われるようになりましたが、生きているのではなく何とか生きながらえている。そう言った現実が確かにあるのです。
ではどうしたら健康寿命を伸ばし、
病や不調の発生→薬の服用→副作用に苦しむ→抑える為に別の薬の服用→新たに別の副作用→更なる薬の服用→雪だるま形式に増えていく薬。
この負のループを断ち切る事が出来るのでしょうか?
結論から言うと、その方自身が「何かあれば医療に頼る。」と言う姿勢を持ち続ける限り、このループを抜け出す事は難しいです。
何故なら、西洋医学では病や不調を治すにはこの方法しか手立てがないからです。
医療従事者の方にはそのような患者さんの様子を横目に“本当にこれで良いのか”と疑問を抱えながら業務にあたる方も少なくありません。
これは別に西洋医学を批判したいといった話しではなく、西洋医学での病や不調を治す方法が特定の部分を取り除く・抑え込む等の対処療法を目的としている以上、致し方無い事なのです。
東洋医学と西洋医学の使い分け
私が普段自分の健康を守る為に行っている事は、東洋医学と西洋医学の良いとこ取りです。
具体的には、日常は東洋医学で整えて、緊急時には西洋医学に頼る。と言った使い分けをしています。
東洋医学なんて名前がついているので、「怪しい。」と感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、
東洋医学は単なる昔の人達が当たり前に行ってきた朝早く起きて早く寝る、季節の食を大切にする、体を動かす、等と言った心と体を健やかに保つ為の暮らしの基本です。
生活習慣を日頃から整え、体という土台を頑丈なものにしていれば、時に体の調子が優れない日があったとしても、これまで築いてきた免疫力や自然治癒力で自分自身の体を立て直す事が出来ます。
また、薬に依存しなくとも痛みや不調を最小限に抑え、自分の健康は自分で守るといった意識を持って生活する事が出来るようになります。
その上で、本当に困った時は西洋医学の力を借りる。それは不可能な事でしょうか?
薬は魔法、日々は現実。
ある意味薬は普段どんなに無茶な暮らしをしていても、いざとなれば一瞬で痛みや不調を消してくれる魔法です。
しかし、東洋医学は日々の現実と向き合わなければならない。
しかも薬と違って時間も掛かる。
人によっては嫌でも現実としっかり向き合わなければならない東洋医学は厳しく思える時があるかもしれません。
しかし、人生の前半に積み重ねてきた結果が良くも悪くも人生の後半にはっきりと分かるように、健康も一瞬の魔法で叶うことはありません。
必ず積み重ねの上で成り立っています。
健康の本質は日常の現実にある。
私はそう思うのです。
自分や子供の将来に健康を残したい
ここまで暗い事ばかり書いてしまいましたが、80歳や90歳を過ぎても元気な方もいらっしゃいます。
むしろその年齢となって、「今が1番幸せ。」と言われる方もおられます。
若い時より確かに体は動かなくなってはいるけれど、出来る限り自分の身の回りの事を自分で行えるようになりたい、周りに迷惑をかけないように。と前向きに明るく生きている方もいらっしゃるのです。
いつ自分が死を迎えるのかは誰にも分かりませんが、「あっちが痛い、こっちが痛い。死にたい。」と周りにネガティブな事を言いお世話されながら生きるのか、様々な事がありながらも誰かの事を思いやりながら前を向いて生きるのか、どうせ同じエネルギーを使うのであれば後者に使いたい。そう思うのは理想が高いでしょうか?
人生100年時代。
平均寿命を全うするのか・それとも健康寿命を全うするのか、同じ寿命でもその中身は全く異なります。
生涯現役と言った覚悟で1人1人が健康意識をもち、自分の体を自分で守ることは自分や自分の大切な家族を守ること、そして将来の自分や子供達、そして日本の未来の為にもとても大切な事だと思います。
改めて、自分や子供の将来に健康を残したい。
そう願ってやみません。
最後に
当院にお越し頂いている方には、自分の体と向き合うきっかけになった。という方もおられると思います。
しかし先程お伝えしたように東洋医学は、一生続く現実です。
例え完治したとしてもこれまで身につけてきた体にとっての”良い習慣“を忘れずに、引き続きご自身の体を大切にして欲しいと思っています。
また、このような仕事をしておきながらも「みんなの不調がなくなって、治療院が無くなれば良いのに。」なんて思う時もあります。
もし、世の中に治療院が必要なくなるくらい全員が不調に悩まされない未来が来たら、他の形で誰かの役に立つ仕事をしたいなぁ。なんて思う今日この頃です。
本日の記事が、少しでも為になりましたら幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました。