タンパク質不足は、未来の元気不足。

こんにちは。

季節が移り変わるとき、身体は気温や湿度の変化に合わせるため、私たちが思っている以上に力を使っています。

そんな身体を日々支えているのが、毎日の食事です。

2Faceでは、施術だけでなく、普段どのようなものを食べているか、タンパク質をどのくらい摂っているかを伺うことがあります。

それは、女性の身体が一生を通して、自分が想像している以上に多くの「血」を使っているからです。

月経、妊娠、出産、授乳、子育て。

それぞれの時期を健やかに過ごすためには、毎日の食事から「血」を養うことが欠かせません。

今回は、東洋医学で考える女性の「血」と、タンパク質の大切さについてお伝えします。

目次

東洋医学で考える「血」

東洋医学でいう「血」は、身体を養う物質です。

食べたものが胃腸で消化・吸収され、そこから得られた栄養と、呼吸によって取り入れた「気」をもとに「血」がつくられると考えます。

つくられた「血」は全身を巡り、身体のさまざまな部分を養います。

また、東洋医学では「血」は身体だけでなく、心の働きや眠りにも関わると考えます。

そのため「血」が不足すると、疲れやすい、ふらつく、髪や肌の艶がなくなる、眠りが浅い、気持ちが落ち着かないなど、心と身体の両方に変化が現れることがあります。

「血」の源となるのは、毎日の食事です。

女性は、想像以上に「血」を使っています

女性の身体には、一生を通して「血」を多く必要とする時期が何度もあります。

月経

女性は、毎月の月経によって、血とともに鉄を失います。

月経は一度だけではなく、毎月繰り返されます。

失った分を毎日の食事から十分に養えない状態が続けば、身体の余力も少しずつ減っていきます。

だからこそ、月経のある女性は、日頃から「血」の源となる食事を意識することが大切です。

妊活・妊娠

東洋医学では、「血」が十分に養われていることが、妊娠しやすい身体づくりの土台の一つになると考えます。

妊娠中から、すでに子育ては始まっています。

お母さんの身体は、お腹の赤ちゃんを育てながら、自分自身の身体も支えています。

肉、魚、卵などから良質なタンパク質をはじめとする栄養をきちんと摂り、お母さん自身の「血」を養っておくことが大切です。

つわりなどで食べにくい時期には無理をせず、食べられるものの中から少しずつ取り入れてください。

出産後から子育て中

東洋医学では、出産によって多くの「血」を使うと考えます。

産後も、授乳や子育てによって、身体を使う日々は続きます。

昔から「産後の肥立ち」という言葉があるように、産後は栄養を摂り、身体を休ませることがとても大切な時期です。

2Faceでは、産後は赤ちゃんを育てるだけでなく、出産によって使った「血」を養い、お母さん自身の身体を立て直していくための大切な時間だと考えています。

しかし現代では、十分に休む間もなく、授乳や夜泣き、家事、仕事に追われる方も少なくありません。

自分の食事や休息が後回しになる日々が続けば、身体の余力も少しずつ減っていきます。

「子育て中だから疲れていて当然」と我慢を続けず、お母さん自身の身体にも、栄養と休息が必要です。

更年期

東洋医学では、更年期に現れる不調を「年齢を重ねれば、誰にでも当たり前に起こるもの」とは考えません。

月経、妊娠、出産、授乳、子育てを通して、女性は長い時間をかけて「血」を使います。

そして、その間に自分の食事や休息をどのくらい大切にしてきたかも、更年期を迎える頃の身体に関わると考えます。

使った「血」を十分に養えないまま、疲れや睡眠不足を重ねれば、身体の余力も失われていきます。

東洋医学では、年齢だけを見るのではなく、これまでの月経や出産、食事、睡眠、疲労の積み重ねまで含めて、その方の身体を見ていきます。

だからこそ、更年期になってから慌てて整えるのではなく、若い頃から毎日の食事で「血」を養い、身体に余力を残しておくことが大切です。

「血」を養うために、タンパク質を摂る

「血」を養うと聞くと、鉄分だけを意識する方も多いと思います。

しかし、鉄分だけを摂ればよいわけではありません。

肉や魚などには、鉄分とともにタンパク質も含まれています。

一つの栄養素だけを意識するのではなく、肉、魚、卵、野菜などを組み合わせ、毎日の食事全体を整えることが大切です。

女性は、自分が想像している以上に「血」を使っています。

だからこそ、肉、魚、卵などのタンパク質を、毎日の食事から意識して摂ってほしいと思います。

タンパク質が足りていないときに現れやすい変

タンパク質や鉄分などの栄養が不足すると、次のような変化が現れることがあります。

  • 慢性的な疲労感がある
  • 疲れが抜けにくい
  • めまいや立ちくらみがある
  • 体力が落ちてきた
  • 肌、髪、爪の艶や張りがなくなった
  • 手足が冷えやすい
  • 食欲がない
  • 気持ちが落ち込みやすい
  • 集中しにくい
  • 月経の状態が変化した

2Faceでは、食事だけでなく、月経の状態、胃腸の働き、睡眠、日々の過ごし方なども含めて、身体全体を見ながら考えます。

一日に摂るタンパク質食材の目安

食材に含まれるタンパク質量を、毎回細かく計算するのは大変です。

そこで2Faceでは、肉や魚などを一日にどのくらい食べればよいか、分かりやすい目安として、

「自分の体重を2で割り、その数字の最後に0をつける」

という方法をお伝えしています。

例えば、体重が52kgの場合は、

52÷2=26

最後に0をつけて、約260g。

一日に食べる肉や魚などの量を、合計約260gと考えます。

これはタンパク質そのものの重さではなく、肉や魚などの食材量を考えるための大まかな目安です。

一度にまとめて食べるのではなく、三食に分けて取り入れてみてください。

必要な量は、体格、活動量、月経、妊娠、授乳などによっても変わります。

数字だけにとらわれず、まずは三食の中に肉、魚、卵などが入っているかを確認してみてください。

当院に通われている方には、肌肉(筋肉)の張りや身体の状態を見ながら、タンパク質が足りているかどうかの目安をお伝えしています。

おすすめのタンパク質食材

1.赤身の豚肉

東洋医学の食養生では、豚肉は身体を養い、疲れたときの体力を支える食材として用いられてきました。

特に、赤身の多いヒレ、モモ、カタなどがおすすめです。

2.牛肉

牛肉も、タンパク質を摂りながら「血」を養える食材です。

東洋医学では、胃腸を養い、「気」や「血」を補う食材と考えます。

ハンバーグなどをまとめて作り、冷凍しておくと、忙しい日でも食事に取り入れやすくなります。

3.卵

卵は、手軽に取り入れやすいタンパク質食材です。

2Faceでは、できる範囲で、生産者や飼育環境が分かる卵を選ぶことをおすすめしています。

平飼い卵も、選択肢の一つです。

煮卵やゆで卵を冷蔵庫に用意しておくと、食事に一品加えたいときや、間食にも取り入れやすくなります。

選び方や摂り方に気をつけたいタンパク質食材

ここで紹介する食材は、すべての方が避けなければならないものではありません。

同じ食材に偏らず、ご自身の胃腸の状態や、商品の原材料、つくられ方も見ながら選んでください。

1.鶏肉

鶏肉そのものが悪いわけではありません。

2Faceが大切にしているのは、食材がどのような環境で育ち、どのようにつくられたものなのかを見ることです。

価格の安さだけで選び、鶏肉ばかりに偏るのではなく、できる範囲で産地、生産者、飼育方法なども確認してみてください。

鶏肉を選ぶときは、地鶏や銘柄鶏など、飼育環境や品質に配慮されたものも選択肢の一つです。

2.大豆製品

豆腐、納豆、豆乳などの大豆製品も、タンパク質を含む食材です。

ただし、胃腸が弱っている方は、食べる量や種類によって、お腹の張りや消化不良を感じることがあります。

身体によいからと無理に摂り続けず、食べた後の胃腸の状態を確認してください。

3.プロテイン

プロテインは、手軽にタンパク質を摂れるものです。

ただし、商品によっては人工甘味料、香料、増粘剤などが含まれています。

プロテインだけに頼るのではなく、タンパク質はできるだけ毎日の食事から摂ることを基本にします。

利用する場合は原材料を確認し、食べられなかった日の補助として取り入れる程度がおすすめです。

タンパク質を吸収できる身体づくりも大切

胃腸は、食べたものを消化・吸収し、身体に必要なものを取り入れる働きをしています。

東洋医学では、胃腸で消化・吸収されたものが、「気」や「血」をつくる源になると考えます。

そのため、どれほど栄養のあるものを食べても、胃腸が弱っていれば、身体の中で十分に生かすことができません。

「何を食べるか」と同じように、食べたものをきちんと受け取れる胃腸を育てることも大切です。

胃もたれ、食欲不振、便秘、下痢、お腹の張りなどがある場合は、食べる量や内容が、今の胃腸に合っているかを見直してみてください。

鍼灸では、一人ひとりの体質や胃腸の状態に合わせてツボを選び、胃腸本来の働きを整えることを目指します。

最後に

女性は、月経、妊娠、出産、授乳、子育てなど、一生を通して、自分が想像している以上に多くの「血」を使っています。

だからこそ、使ってから慌てるのではなく、毎日の食事から「血」の源となるものをきちんと取り入れておくことが大切です。

肉、魚、卵などのタンパク質を食べること。

食べたものを受け取れる胃腸を整えること。

疲れたときには、身体を休ませること。

どれも特別なことではありません。

日々の小さな積み重ねが、今の身体と、これから先の健やかさをつくります。

2Faceが大切にしているのは、症状が現れてから整えるだけではなく、日々の暮らしの中で身体を養うことです。

タンパク質不足は、未来の元気不足。

まずは今日の食事に、肉、魚、卵などを一品取り入れることから始めてみてください。

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この記事を書いた人

札幌市中央区の鍼灸院「2Face」を運営。

東洋医学の考えをもとに、身体の土台を整え、女性の身体や妊娠・産後、子どもの身体に寄り添う施術を行っています。

「内側美が外側美をつくる」を大切に、日々の暮らしと身体について発信しています。

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